ぐだグダ迷い子日記(別館)

現在、管理人が所有している単行本の感想を書いています。2019年7/31にYahoo!ブログに書いていたものを移転させました

スピッツ アルバム『インディゴ地平線』

インディゴ地平線』(インディゴちへいせん)は、
日本のロックバンド・スピッツの通算7作目のオリジナルアルバム。
1996年10月23日にポリドールより発売。
初回盤のみボックスケース・オレンジトレイ、ピクチャーレーベル仕様。

イメージ 1

リリース
1996年10月23日

録音
1995年11月~1996年9月

ジャンル
ポップ
ロック

時間
45分47秒

レーベル
ポリドール

プロデュース

チャート最高順位
週間1位(オリコン
1996年度年間20位(オリコン
登場回数29回(オリコン

ゴールド等認定
ミリオン(日本レコード協会

概要
これまでファンタジックな内容の作品が多かったのに対し、
前年のブレイクによる影響から本作では現実からの視点が多くなった。
草野曰く「裸足で地面に立ち、真っ直ぐ地平線を見つめるイメージ」。
この頃はバンドとして相当忙しく、歌入れの当日に歌詞が出来ていなかったり、
レコーディングも徹夜で行なわれることが多かった。
その反作用から、音としては「余裕を見せる」楽曲作りを心掛けたと草野は語っていた。
しかし、三輪はこの頃急にギターが弾けなくなり(原因は不明、後に回復)、
スケジュールにも遅れが生じていた。
最初に決定された発売日(10月23日)が延期されることはなかったが、
ミックスダウンにも時間がかかり、アルバム制作は9月初旬まで行なわれることとなった。
こういった経緯から、メンバーは「一番思い出深いアルバム」と語っている。
本作では、久々の三輪テツヤ作品に加え、
初めてベースの田村明浩の作品が収録された。
カバーモデルは、本作の約二週間前に発売されたライヴビデオ『JAMBOREE 1』の
ジャケットも飾った小倉智栄で、アルバムの表題曲のPVにも登場。
また、本作の発売と同時に開始した
全国ツアー「JAMBREE TOUR '96-'97」のステージセットに描かれるモデルにも
起用された。
プロデューサー笹路正徳との最後のアルバム。
エンジニアは『Crispy!』の森山恭行が再び起用された(「チェリー」のみ坂本充弘)。
現在オリジナル盤は廃盤となり、LAのエンジニア、
ティーヴン・マーカッセンによりリマスタリングを施して、2002年10月16日に再発。
rockin'onの井上貴子によるライナーノーツが封入されている。

収録曲
1.花泥棒 (1:50)
作詞:草野正宗 / 作曲:三輪徹也 / 編曲:笹路正徳スピッツ
パンクナンバー。草野は「俺には絶対作れない曲」と絶賛した。
本当は30秒程度の曲にしたかったらしい。
当初は「花泥棒~」と言う箇所を「アパガード~」と歌っていたため、
仮タイトルは「アパガード」だった。三輪がボーカルをとった音源も存在する。
2.初恋クレイジー (4:09)
作詞・作曲:草野正宗 / 編曲:笹路正徳スピッツ
間奏にはハーモニカが使われている。ドラマ『メロディ』の主題歌のオファーがきた時、
メンバーは最初「この曲をシングルカットして主題歌に」と希望したが、
テレビ局から「どうしても新曲を」と言われ、「スカーレット」を書き下ろした。
ちなみにこの曲は同ドラマの挿入歌として一度だけ使用されている。
仮タイトルは「バナ天」。
作詞・作曲:草野正宗 / 編曲:笹路正徳スピッツ
アルバムのタイトルチューン。タイトルは草野の造語で、
あとからアルバムのタイトルに選ばれた。
PVも作られている。仮タイトルは「キリン」。
4.渚 (4:47)
作詞・作曲:草野正宗 / 編曲:笹路正徳スピッツ
14thシングル。シングルバージョンではカットされていたイントロが入っている。
アルバムのタイトル候補でもあった。
仮タイトルは「七夕」。
5.ハヤテ (3:15)
作詞・作曲:草野正宗 / 編曲:笹路正徳スピッツ
仮タイトルは「ロイホ」。
6.ナナへの気持ち (3:42)
作詞・作曲:草野正宗 / 編曲:笹路正徳スピッツ
間奏で聴こえる女の子の声は、
エフエム福岡のDJ半田嘉子(2013年現在、田村の妻)のもので、
草野と語り合っている音声のピッチを上げたものだという。
初め女の子の名前は「チカ」だったが響きの問題から「ナナ」になった。
曲中で描かれている女の子は日焼けしていて髪を染め、
大きなピアスをしているという少女像。
草野曰く「コギャル賛歌」。
7.虹を越えて (4:13)
作詞・作曲:草野正宗 / 編曲:笹路正徳スピッツ
仮タイトルは「山田倉庫」。
8.バニーガール (3:49)
作詞・作曲:草野正宗 / 編曲:笹路正徳スピッツ
シングル「チェリー」のカップリング曲。
本作では森山恭行によってリミックスされている。
オリジナルバージョンのエンジニアは「チェリー」同様坂本充弘。
9.ほうき星 (4:11)
作詞:草野正宗 / 作曲:田村明浩 / 編曲:笹路正徳スピッツ
作曲は田村明浩。サビの歌詞が韻を踏んでいる。
レコーディングにかなり時間がかかったという。
10,マフラーマン (3:37)
作詞・作曲:草野正宗 / 編曲:笹路正徳スピッツ
「マフラーマン」とは、草野曰く「正義も悪も超越したヒーロー」。
フルートが使われている。仮タイトルは「ビーボ、VIBOギター」。
11.夕陽が笑う、君も笑う (3:27)
作詞・作曲:草野正宗 / 編曲:笹路正徳スピッツ
仮タイトルは「ミネソタ野郎」。
元々はアルバムの最後の曲として作られた。
12.チェリー (4:19)
作詞・作曲:草野正宗 / 編曲:笹路正徳スピッツ
13thシングル。仮タイトル「びわ」。

アナログ盤
Spitz Analog Disc Collection Vol.1として、
アナログ盤が1997年1月1日にリリースされた。
オレンジ・クリア・ビニール仕様。
和田ラヂヲによるオリジナルコミックを収録。
曲順、構成は以下の通り。
Side ONE
1.花泥棒
2.初恋クレイジー
4.渚
5.ハヤテ
6.ナナへの気持ち
Side TWO
1.虹を越えて
2.バニーガール
3.ほうき星
4.マフラーマン
5.夕陽が笑う、君も笑う
6.チェリー

-ウィキペディアより抜粋‐